いつかやると思っていた自宅での黒白フィルム現像をついに始めました。大きなきっかけは主に中判カメラを使って撮影するようになったこと。これまで自宅で行う現像に使用していたダークレスでは、ブローニーフィルム (120フィルム) を現像できないので思い切ることにしました。昨年末から本格的に始めたいと思い、本などで勉強したところダークバッグさえあれば自宅に暗室を用意しなくてもほぼ全て明室で処理できるという事を知り、ますますやる気になっていました。必要な道具を少しずつ準備し、そろそろ液温の管理もしやすい時期になったので本格的に始めたというわけです。
実際にやってみて、ポイントはフィルムをリールに巻き込む作業と、液温の管理だと思いました。フィルムをリールに巻き込んで現像タンクに入れるまでは、ダークバックの中で作業を行います。どうやら手の感覚だけで作業するには場数を踏まなければならなさそうです。処理液の液温は水の温度や室内温度の影響を受けるので最適とされる20度を保つのに気を遣います。20度という温度自体は、調整しやすい温度として設定されたものらしいので、これも慣れなんでしょう。あとは処理液を使う順番や、時間をルール通りにやること。結局どれも経験値を積み上げるしかありません。
ダークバック内での作業は、フィルムの巻き込みをしやすいリールとセットになった、LPL プラスチック現像タンク (箱には AP Compact Developing Tank と書いてある) という現像タンクを選択することで解決しました。このタンク付属のリールなら、フィルムの先端を少しリールに入れ、あとはリールの片側をスライドさせるだけでフィルムを順に送り込んでくれるので、ほとんどフィルムに触れずに巻き込めます。もうひとつのポイントである液温の調整は、大きいバットに調整用の水やぬるま湯を入れて、その中に処理液の入った各々のメスカップを入れて行うことにしました。現像液は T-Max Developer を選択。希釈してすぐ使えるので、最初のうちはこうした部分を簡単にしておいて、作業フローや、段取り良く処理を行うコツを身に付けるつもりです。
実際にやってみた結果は、現像時に攪拌しすぎたりしてあたふたする事もあったけれど、全ての処理を終えてネガとなったフィルムに像を確認できました。これは成功と言って良いと思います。乾燥中のネガは一度信じられないくらい反ってしまいビックリしてしまいましたが、これは乳剤から先に乾燥するからなんだそう。半日ほど干したままにしておいたら、ピンと張ったネガになりました。ネガビューワーで見て気になったコマをさっそくスキャン。
全体を通してみてみると、いくつか画角の左右にカブリの見られるコマを発見しました。これは現像処理によるものなのか、撮影時のものなのかどちらだろう。これまでラボに出していたネガで、こんな風になった事は無かったところをみると、原因は現像処理にあるのだと思います。毎回の処理データをメモしておいて今後の現像作業で活かすことにしました。
実際に現像をやってみた感想は、思ったよりも簡単だということ。そしてルールと手順を守りさえすれば、まず失敗しないということです。おかげで次回からはもう少し余裕をもって作業できそうです。フィルム選びから撮影時の露出、フォーカスだけではなく、ネガを作るところまで自分でコントロールできると作品への思い入れも変ってくるもんだなあと思いました。とても楽しいです。
今後は、粒子を粗く仕上げたり、コントラストを高めに仕上げたりしてみたいので、現像液の希釈率を変えたり、高液温での現像などにも挑戦してみたいです。それから現像作業に慣れてきたら現像タンクもステンレス製のもにしたり、現像液も自分で調合してみたいです。あとは、現像とエコについてもいろいろ勉強も。
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